| 1 | ペトエルの子ヨエルに臨んだ主の言葉。 | ペトエルの子ヨエルに臨めるヱホバの言 |
| 2 | 老人たちよ、これを聞け。 | 老たる人よ汝ら是を聽け すべて此地に住む者汝ら耳を傾けよ 汝らの世あるは汝らの先祖の世にも是のごとき事ありしや |
| すべてこの地に住む者よ、 | |
| 耳を傾けよ。 | |
| あなたがたの世、またはあなたがたの先祖の世に | |
| このような事があったか。 | |
| 3 | これをあなたがたの子たちに語り、 | 汝ら之を子に語り子はまた之をその子に語りその子之を後の代に語りつたへよ |
| 子たちはまたその子たちに語り、 | |
| その子たちはまたこれを後の代に語り伝えよ。 | |
| 4 | かみ食らういなごの残したものは、 | 噬くらふ蝗虫の遺せる者は群ゐる蝗虫のくらふ所となりその遺せる者はなめつくすおほねむしのくらふ所となりその遺せる者は喫ほろぼす蝗虫の食ふ所となれり |
| 群がるいなごがこれを食い、 | |
| 群がるいなごの残したものは、 | |
| とびいなごがこれを食い、 | |
| とびいなごの残したものは、滅ぼすいなごがこれを食った。 | |
| 5 | 酔える者よ、目をさまして泣け。 | 醉る者よ汝ら目を醒して泣け すべて酒をのむ者よ哭きさけべ あたらしき酒なんぢらの口に絶えたればなり |
| すべて酒を飲む者よ、 | |
| うまい酒のゆえに泣き叫べ。 | |
| うまい酒はあなたがたの口から断たれるからだ。 | |
| 6 | 一つの国民がわたしの国に攻めのぼってきた。 | そはことなる民わが國に攻よすればなり その勢ひ強くその數はかられずその齒は獅子の齒のごとくその牙は牝獅子の牙のごとし |
| その勢いは強く、その数は計られず、 | |
| その歯はししの歯のようで、 | |
| 雌じしのきばをもっている。 | |
| 7 | 彼らはわがぶどうの木を荒し、 | 彼等わが葡萄の樹を荒しわが無花果の樹を折りその皮をはぎはだかにして之を棄つ その枝白くなれり |
| わがいちじくの木を折り、 | |
| その皮をはだかにして捨てた。 | |
| その枝は白くなった。 | |
| 8 | あなたがたは若い時の夫のために | 汝ら哀哭かなしめ 貞女その若かりしときの夫のゆゑに麻布を腰にまとひて哀哭かなしむがごとくせよ |
| 荒布を腰にまとったおとめのように泣き悲しめ。 | |
| 9 | 素祭と灌祭とは主の家に絶え、 | 素祭灌祭ともにヱホバの家に絶えヱホバに事ふる祭司等哀傷をなす |
| 主に仕える祭司たちは嘆き悲しむ。 | |
| 10 | 畑は荒れ、地は悲しむ。 | 田は荒れ地は哀傷む 是穀物荒はて新しき酒つき油たえんとすればなり |
| これは穀物が荒れはて、 | |
| 新しい酒は尽き、油も絶えるためである。 | |
| 11 | 小麦および大麦のために、 | こむぎ大むぎの故をもて農夫羞ぢよ 葡萄をつくり哭けよ 田の禾稼うせはてたればなり |
| 農夫たちよ、恥じよ、 | |
| ぶどう作りたちよ、泣け。 | |
| 畑の収穫がうせ去ったからである。 | |
| 12 | ぶどうの木は枯れ、いちじくの木はしおれ、 | 葡萄樹は枯れ無花果樹は萎れ石榴椰子林檎および野の諸の樹は凋みたり 是をもて世の人の喜樂かれうせぬ |
| ざくろ、やし、りんご、野のすべての木はしぼんだ。 | |
| それゆえ楽しみは人の子らからかれうせた。 | |
| 13 | 祭司たちよ、荒布を腰にまとい、泣き悲しめ。 | 祭司よ汝ら麻布を腰にまとひてなきかなしめ 祭壇に事ふる者よ汝らなきさけべ 神に事ふる者よなんぢら來り麻布をまとひて夜をすごせ 其は素祭も灌祭も汝らの神の家に入ことあらざればなり |
| 祭壇に仕える者たちよ、泣け。 | |
| 神に仕える者たちよ、 | |
| 来て、荒布をまとい、夜を過ごせ。 | |
| 素祭も灌祭も | |
| あなたがたの神の家から退けられたからである。 | |
| 14 | あなたがたは断食を聖別し、 | 汝ら斷食を定め集會を設け長老等を集め國の居民をことごとく汝らの神ヱホバの家に集めヱホバにむかひて號呼れよ |
| 聖会を召集し、長老たちを集め、 | |
| 国の民をことごとくあなたがたの神、主の家に集め、 | |
| 主に向かって叫べ。 | |
| 15 | ああ、その日はわざわいだ。 | ああその日は禍なるかな ヱホバの日近く暴風のごとくに全能者より來らん |
| 主の日は近く、 | |
| 全能者からの滅びのように来るからである。 | |
| 16 | われわれの目の前に食物は絶え、 | 我らがまのあたりに食物絶えしにあらずや 我らの神の家に歡喜と快樂絶しにあらずや |
| われわれの神の家から | |
| 喜びと楽しみが絶えたではないか。 | |
| 17 | 種は土の下に朽ち、倉は荒れ、 | 種は土の下に朽ち倉は壞れ廩は圯る そは穀物ほろぼされたればなり |
| 穀物がつきたので、穀倉はこわされる。 | |
| 18 | いかに家畜はうめき鳴くか。 | いかに畜獸は哀み鳴くや 牛の群は亂れ迷ふ 草なければなり 羊の群もまた死喪ん |
| 牛の群れはさまよう。 | |
| 彼らには牧草がないからだ。 | |
| 羊の群れも滅びうせる。 | |
| 19 | 主よ、わたしはあなたに向かって呼ばわる。 | ヱホバよ我なんぢに向ひて呼はらん 荒野の諸の草は火にて燒け野の諸の樹は火熖にてやけつくればなり |
| 火が荒野の牧草を焼き滅ぼし、 | |
| 炎が野のすべての木を焼き尽したからである。 | |
| 20 | 野の獣もまたあなたに向かって呼ばわる。 | 野の獸もまた汝にむかひて呼はらん 其は水の流涸はて荒野の草火にてやけつくればなり |
| 水の流れがかれはて、 | |
| 火が荒野の牧草を焼き滅ぼしたからである | |